MMO日記 Echo
中東陸兵器
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メルカバⅡ
【ベースライセンス】

第三次中東戦争後、イスラエルはチーフテン戦車の導入を前提にイギリスの戦車開発に協力を行っていたが、政治的な理由によりイギリス側が契約を一方的に破棄したために独力で戦車開発を行う事となった。メルカバはイスラエルが小国であるために被弾時の犠牲者を減らすことを第一に考え、車体に備えるあらゆる物を装甲として利用している。通常の戦車とは逆に車体前方に置かれたエンジンにも装甲としての役割を持たせてあり、砲弾は被弾時に誘爆の可能性が少ない車体後部に置かれている。車体後面には脱出ドアを備え、戦闘中の弾薬補給や負傷兵の収容にも使われる。
攻撃力も当時最新の国産APFSDSとFCSの組み合わせで当時の周辺国が保有するT-62を圧倒し、出現当時は世界最強の戦車と謳われた。メルカバは1979年から引渡しが開始され、1982年のレバノン侵攻作戦でデビューした際、シリアに配備されたばかりのT-72を多数撃破して有名となった。生産中にも戦訓を取り入れた改良がおこなわれ、83年にはメルカバ2が登場している。メルカバ2は砲塔の装甲を強化し、FCSとトランスミッションの改良などが行われた。1989年には120mm滑腔砲を搭載したメルカバ3が登場したが、メルカバ2もさらに改良を加えられ現在も使用されている






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メルカバⅢ
【メルカバⅡ→メルカバⅢ】

長い中東戦争の戦訓に基づき開発されたメルカバを全面的に再設計した型である。
西側標準となったラインメタル120mm滑腔砲と砲弾の互換性を持つ、独自開発の120mm滑腔砲を搭載し、自動目標追尾装置を備えた新型の射撃統制システムと、モジュラー式装甲など当時の最新鋭の装備をもつ。エンジンは1200馬力のものに交換され、コイルスプリング式のサスペンションは独立式となって機動性も向上している。1990年から配備が行われた。






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メルカバⅣ
【メルカバⅡ→メルカバⅢ→メルカバⅣ】

イスラエル独自の思想で作られた、メルカバシリーズの最新型である。
特に都市内での行動時に予測される脅威への対抗を主眼に置いて開発された。装甲の強化により外形は変化し、砲塔は大型化している。モジュラー式の装甲は被弾時の交換を容易に行えるほか、より新しい装甲への換装も考慮されている。トロフィー・アクティブ防御システムを搭載した車両の配備も行われており、2011年3月には実際に対戦車ミサイルの攻撃を防いでいる。メルカバⅣでは特に従来より上面の装甲を重視しており、一部の車両を除いて装填手ハッチが廃止されている。主砲はメルカバⅢと同じ120mm滑腔砲だが給弾補助装置が装備され、発射速度が速くなった。射撃統制装置は新型となり、自動追尾装置は歩兵やヘリコプターにも対応している。また戦闘情報管理システムが搭載された事で戦闘能力は大きく向上した。外部視察装置が強化され、車長と操縦手は固定カメラで全周の視界を得る事ができ、車長用の機関銃はリモコン式となった。走行性能もエンジン出力の強化や新型履帯の採用などで向上している。1999年に開発が知られ、2004年から配備を開始したが、予算の関係、周囲の情勢の変化からイスラエルで開発される最後のMBTとも言われている。






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EE-11 ウルツ
【ベースライセンス】

EE-11 ウルツはブラジルで開発された6輪駆動の装甲兵員輸送車である。高い地形踏破性能と水陸両用性を持ち、準備無しに浮航が可能である。車体後部の兵員室には完全武装の兵士12名が搭乗可能。1970年に開発され、1974年から約1500台が生産された。中東諸国など多数の国に輸出された。






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EE-9 カスカベル
【E-11→EE-9】

EE-9 カスカベルはブラジルの6輪装甲戦闘車である。車体はEE-11装甲車の構造と共通の箇所が多く、駆動部分には民生品が多数使用されている。ブラジル軍向けに作られた初期型は37mm砲を搭載していたが、90mm砲を装備する型が一般的である。約1800両が生産され、多数が輸出された。






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AIFV
【E-11→EE-9→AIFV】

AIFVはアメリカで開発された安価な歩兵戦闘車である。
西側の代表的な装甲兵員輸送車M113をベースに作られたXM765が原型で、兵員室には射撃ポートを備え、各種の砲塔などを搭載可能である。装甲はアルミ合金でポリウレタンフォームを挟み込んだラミネートアーマーで、浮航性能を維持したまま成型炸薬弾などへの対弾性が向上した。元がM113であり、安価な事もあって採用する国が多く、オランダでは多数の派生型が採用された。トルコでは25mm機関砲を装備する歩兵戦闘車型と機関銃を搭載する兵員輸送車型を導入し、独自の発展型も作られている。また韓国や台湾でもAIFVを参考に同様の改造を施した車両を使用している。







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V-75
【ベースライセンス】

ソビエト連邦の対空ミサイル・システムで、一般的にはSA-2ガイドラインとして知られる。1960年代に開発されたため、かなり旧式の感は否めない。しかし多くの国に輸出され、改良型も含めいまだに現役で使われている。






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S-125 ネバ
【V75→ネバ】

S-125はソビエト連邦の対空ミサイルシステムで、V-75を補完し、より低い高度の目標を攻撃する目的で作られた。SA-3 ゴアとして知られる。1960年代初期に配備が始まり、1970年には中東で実戦に参加している。旧式のシステムではあるが、現在も北朝鮮など多くの国で配備されているようだ。






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9K31 ストレラ1
【V75→ネバ→ストレラ1】

ロシア(旧ソビエト連邦)の装甲偵察車BRDM-2の車体に9M31ミサイルの発射機を搭載したものである。
SA-9 ガスキンとして知られる。BRDM-2の車体をほぼそのまま流用して発射機を搭載しているが、不整地踏破用の補助車輪は廃止してある。ミサイルは赤外線誘導方式で、レーダーは搭載していない。初期のミサイルはシーカーの感度が低く、敵機の後方から撃たないと命中を期待できない。1968年に採用され、ソ連軍や東側諸国などに広く供給された。現在も一部の国で現役に残っている。






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9K35 ストレラ10
【V75→ネバ→ストレラ1→ストレラ10】

SA-13 ゴーファーとして知られるロシア(旧ソビエト連邦)の自走対空ミサイルである。
MT-LB装甲車の車体に4連装のランチャーを搭載し、赤外線追尾方式のミサイルに加え新型のサーマル式目標識別システムとレーダー、TVモニタ式外部誘導装置を併用したミサイルを使用して確実に敵機を撃破する。1975年に開発を開始して、1986年から配備が始められた。旧東側諸国などにも供与され、現在でも使用されている。







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9K33 オーサ
【V75→ネバ→ストレラ1→ストレラ10→オーサ】

SA-8 ゲッコーとして知られる対空ミサイルシステムである。
大型の水陸両用車両にレーダー誘導式のミサイルと捜索・追尾レーダーを搭載しており、単独の車両で運用が可能となっている。ミサイルの有効射程は最大10km、初期の9M33ミサイルは弾体が露出していたが、改良型の9M33Mではコンテナに収納されたまま装着され、4連装から6連装へと変更された。1980年から生産され、現在もロシア軍をはじめ多くの国で使用されている。






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9K330 トールM1
【V75→ネバ→ストレラ1→ストレラ10→オーサ→トールM1】

SA-15 ガントレットとして知られるロシア(旧ソビエト連邦)の対空ミサイルシステムである。低・中高度用対空ミサイルシステムでは、世界で初めて垂直発射方式を採用している。ミサイル発射機、目標探索レーダーやミサイル追尾・誘導レーダーなどが1つの車両に搭載されている先進的な兵器だ。






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S-300
【V75→ネバ→ストレラ1→ストレラ10→オーサ→S300】

S-300シリーズは、ロシア版ペトリオット・ミサイルといわれる汎用性の高い対空ミサイル・システムである。超高々度までの対空迎撃を主任務とし、弾道ミサイル防御システムの一環として、弾道ミサイル迎撃の任務もおこなっている。PMU型はシステムを八輪トラックに搭載し、4本の発射管に1発ずつミサイルを搭載し運用する。






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ZRK-SD カブ
【V75→ネバ→カブ】

SA-6ゲインフルという名で知られた対空ミサイルシステムである。
車体はZSU-23-4で使われた物と共通化されており、ZSU-23-4及び2K11クルーグと組み合わせて使用される。ミサイルの有効高度は80-11000m、最大有効射程は24kmで目標の近くまでレーダー誘導され、最終的には赤外線ホーミングで敵機に命中する。






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ZSU-23-4 シルカ
【V75→ネバ→カブ→シルカ】

ジェット化した航空機に対抗するためにレーダーと弾道計算器を搭載した、当時としては最も進んだロシア(旧ソビエト連邦)の対空自走砲である。対空ミサイルシステムと組み合わせ、対空システムの一部とすることで、低空侵攻してくる攻撃機に対して大きな効果を発揮する。また4門の23mm機関砲は地上攻撃にも威力を発揮し、アフガニスタンではゲリラにもっとも恐れられた兵器である。







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BTR-60
【ベースライセンス】

全軍機械化を目指し開発された、ソビエト連邦初の本格的装輪式装甲兵員輸送車である。
1959年に完成した初期型はオープントップであったが、本格的な生産型となったBTR-60PBでは天井にも装甲が施され、機関銃塔が装備された。歩兵の乗降は車体上部側面及び天井に設けられたハッチから行うため、迅速な展開が出来ない欠点がある。ガソリンエンジンを2基搭載し、各エンジンが2軸ずつ駆動させている。そのためエンジンの同調は難しいが、片方のエンジンが故障しても走行ができるようになっている。車体後部にはウォータージェットを備え、水上浮航が可能である。1961年から生産が行われ、合計約20000両が完成、旧東側諸国以外にも多数の国で採用された。






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BTR-80
【BTR60→BTR80】

BTR-80はソビエト連邦の装輪式装甲兵員輸送車の集大成である。
BTR-80は260馬力のディーゼルエンジンを1基搭載し、燃費や安全性といったBTR-70までのエンジンに関わる欠点を改善した。また兵員乗降用の車体側面のハッチはより使いやすい大型の物に変更されている。1984年に採用され、BTR-60と同様に広く輸出された。また各種のバリエーションが作られている。






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MT-LB
【BTR60→MTLB】

MT-LBはロシア(旧ソビエト連邦)の汎用装甲車である。
転輪などにPT-76のパーツを使用し、シンプルな構造で良好な路外走行性能と浮航性能を持つ。火砲の牽引目的で作られたが、車体後部の兵員・貨物室には観音開き式のハッチがつき、兵員輸送車としても使い勝手がよい。ストレラ10のように各種ミサイル発射機の車体として使われたり、2S1自走砲のベースとなるなど広く使われている。1964年に生産開始され、1980年頃まで生産された。多数の国に輸出され、現在も各国で使用されている。






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BMP-1
【BTR60→MTLB→BMP1】

BMP-1はソ連陸軍に1966年に採用された世界初の歩兵戦闘車である。
西側では同種の車両をまだ配備しておらずショックを与えた。戦車部隊に随伴し、73mm砲や対戦車ミサイルなど強力な武装と射撃ポートを備え、歩兵が乗車したまま戦闘できる。小型、軽量の車体は浮行能力など高い機動性を実現しているが、反面装甲が薄く、実戦では大きな被害を出している。また車体が低すぎるため兵員の居住性は最悪となっている。改良を加えながら大量生産され、ソ連軍と旧東側諸国に採用されたほか、世界各国に輸出された。






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BMP-2
【BTR60→MTLB→BMP1→BMP2】

BMP-2はソビエト連邦で作られた世界最初の歩兵戦闘車BMP-1の改良型である。
BMP-1の装備する73mm砲は威力が低いため、これに換えて30mm機関砲を装備している。また対戦車ミサイルは新型の9M113に変更してある。車体はBMP-1から基本的な変更は無いが、アフガニスタンで実戦に投入された際、ゲリラが使うRPG-7や機関銃で被害が多発したため、すぐに装甲を強化した改良型が登場した。1980年に登場し、BMP-1と同様に多数の国に輸出された。






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BMP-3
【BTR60→MTLB→BMP1→BMP2→BMP3】

ロシア(旧ソビエト連邦)で開発された強力な歩兵戦闘車である。
1986年に採用され、ソ連崩壊直前の1990年に西側に確認された。砲塔には100mm低圧砲と30mm機関砲を同軸で装備し、100mm砲の砲身からは対戦車ミサイルを発射可能である。兵員室が車体の中央部にあり、その後を機関室が占めるため、歩兵が降車する際には車体後部のドアまで天井のパネルを立てて機関部の上に通路を作るか、這って移動するとされており、兵員輸送車両としての使い勝手は悪い。ロシア陸軍に配備されているが、むしろ輸出に力を入れており、クウェートやアラブ首長国連邦に輸出された。






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M60
【ベースライセンス】

M60はアメリカがソビエト連邦の新型戦車T-54に対抗する為に開発した戦車である。
M48の改良型で、車体形状は一新されてディーゼルエンジンを搭載し、砲塔はM48とほぼ同じ形状だが105mm砲を搭載し、機械的信頼性が非常に高い。M60は1960年に配備が開始されたが、1962年にはより装甲が厚く、避弾経始の優れた新型の砲塔を搭載したM60A1が制式化された。最終型のM60A3はレーザー測遠機などを組み合わせた新型FCSとパッシブ式の暗視装置を導入し、攻撃能力を飛躍的に向上させている。M60はシリーズ合計で約15000両が生産され、アメリカ陸軍・海兵隊に採用されたほか多数の国に輸出された。現在ではアメリカ軍からは全車が退役しているが、輸出先では独自の改修を受けた車体も多くあり、多数が今も使用されている。





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M109
【ベースライセンス】

M109 155mm自走榴弾砲は1960年代に生産が開始されたアメリカ陸軍の戦後第2世代自走砲である。
105mm榴弾砲を装備するM108と平行して開発され、同じ車体と完全旋回砲塔を用いているが、M108は威力不足ですぐに生産が停止された。M109は多数の改良型が作られ、輸出も広く行われた。現在も多数が使用中である。






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M110
【M109→M110】

空輸を前提に設計された小型の車体に大口径の榴弾砲を搭載した自走砲である。
車体の走行装置にはM113のパーツを使用し、エンジンはM109自走榴弾砲と同じものを使って価格を抑えてある。砲は車体上にそのまま搭載してあり、反動は後部の駐鋤を用いて受け止める。車体が小さいため予備の弾薬や射撃要員をほとんど載せることが出来ず、弾薬輸送車両の随伴が必要である。
1961年にアメリカ陸軍に制式採用され、西側諸国に輸出も行われた。現在ではアメリカ軍からは姿を消したが、陸上自衛隊などではまだ使用されている。






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MLRS
【M109→M110→MLRS】

数で優勢な旧東側諸国の地上部隊に対抗するためにアメリカとNATO諸国が共同で開発した、強力な多連装ロケットシステムである。多数の子弾を収納するロケット弾を6発のコンテナに収め、これを車体後部のランチャーに2基収める。射撃後はコンテナごと再装填を行うので、短時間で再発射が可能である。1982年から配備が始められ、湾岸戦争などでその威力を発揮した。







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M113
【ベースライセンス】

M113はアメリカが第二次世界大戦後に開発を続けていた装軌式装甲兵員輸送車の完成形である。
車体はアルミ合金製で軽く作られ、浮航性能を持つ。シンプルな構造で生産性が高く、1959年に制式化されて大量に生産され、実戦で使用された。初期にはガソリンエンジンを搭載していたがすぐにディーゼルエンジン搭載のA1が開発され、その後燃料タンクを車外に移して車内容積を増やしたA2、装甲強化や各部の近代化を行ったA3が開発された。広く輸出も行われ、シリーズ合計で80000両以上が生産された。現在でも各種の改良型が開発されている。




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LAV-25
【M113→LAV25】

アメリカ海兵隊が使用する多目的装甲車である。
アメリカ陸軍と共同で始めた緊急派遣部隊向けのLAV(Light Armoured Vehicle=軽装甲車両)導入計画により導入したもので、候補の中からカナダ陸軍が採用したスイスのピラーニャ装甲車が選ばれた。1982年に海兵隊に採用され、各種のバリエーションが合計758両製造された。






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M901ITV
【M113→LAV25→M901ITV】

M113をベースに、連装型のTOW対戦車ミサイル発射機を搭載した車両である。1978年に制式化され、3500両以上が生産された。この車両が搭載するTOWミサイルの発射機はアメリカ製の装甲車両の標準搭載型として、国内外を問わず幅広く普及している。






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チーフテン
【ベースライセンス】

センチュリオン戦車とコンカラー重戦車を同時に更新する車両としてイギリスが開発した戦車である。当時の他の戦車より口径の大きな120mm砲を装備し、装甲は厚く、被弾経始を十分に考慮した形状となっている。そのため重量が55tと重戦車並になり、エンジンは馬力不足気味であった。1971年までにイギリス軍向けに約900両が生産され、他に革命前のイランやクウェートなどに輸出も行われた。






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チャレンジャー
【チーフテン→チャレンジャー】

イギリスの第三世代型戦車である。車体と砲塔は溶接構造となり、正面などにチョーバム・アーマーと呼ばれる複合装甲を装着して高い防御力を誇る。エンジンは1200hpに強化され、重い車体に十分な機動性を与えた。当初は射撃精度に難があるとされたが、湾岸戦争での活躍によりその不安を払拭した。420両が生産されたが、現在では全てチャレンジャー2に更新され、318両がヨルダンに引き渡された。






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チャレンジャー2
【チーフテン→チャレンジャー→チャレンジャー2】

1986年からイギリス国防省に提案された戦車である。M1A1などと比較が行われた後に採用が決定され、1994年から納入された。砲塔の構造は一新し、進化した第2世代チョーバム・アーマーで防御力を強化、新型の120mm砲と統合された新型FCSでチャレンジャーよりはるかに強力な戦車となった。これらの改良で重量は増加したが、変速機を新型の物に変更したため機動性は落ちていない。2000年までに合計386両が製造された。






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T-55
【ベースライセンス】

第二次世界大戦で活躍したソビエト連邦のT-34を発展させた、強力な中戦車がT-54/55である。
世界で最も多く生産された戦車であり、単純な構造で発展途上国でも容易に扱えるため、開発後半世紀以上たった現在でも世界中で使用されている。車体、砲塔ともに避弾経始に優れた形状をしており、低いシルエットとあいまって高い防御力を誇る。また当時としては大口径の100mm砲を装備しており、中東戦争などで西側戦車と死闘を繰り広げた。T-55はNBC防護装置を標準装備とし、各種の改良を加えてあるが基本的にはT-54と同一の戦車である。シリーズ合計で約10万両が生産された。中国ではT-54Aを59式戦車としてライセンス生産し、その後開発された中国製戦車の基本となっている。






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T-62
【T55→T62】

T-55を若干大きくし、より強力な115mm滑腔砲を搭載したロシア(旧ソビエト連邦)の戦車である。
115mm滑腔砲は精密なFCSを持たず、砲弾の精度も低いため遠距離では当たりにくいが、1500m以内では高い威力と命中精度を発揮する。なお滑腔砲を戦車に搭載したのはT-62が最初である。約2万両が作られ、各国に輸出されたほか一部の国ではライセンス生産も行われた。






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T-72
【T55→T62→T72】

T-72はロシア(旧ソビエト連邦)の主力戦車である。
T-64から派生した車体に700HPのV型ディーゼルエンジンと新型のサスペンションを組み合わせ、自動装填装置を採用してコンパクトにまとめた砲塔に125mm滑腔砲を搭載する。T-64と同じコンセプトで開発されたが、極端な新機軸となる機構は採用せず、信頼性を確保している。最初の型は1973年に制式化され、1974年から本格的な生産に入り、東側諸国の主力戦車として大量に生産された。主に装甲を強化する改良型が作られたが、湾岸戦争では西側の戦車に遠距離から一方的に撃破されたため評価を落とした。現在もロシアを始め各国で多数が使用されており、各種の改修プランなどの取引も盛んである。






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9K51グラード
【ベースライセンス】

第二次世界大戦で活躍した多連装ロケット発射機BM-13「カチューシャ」に換えて装備されたソビエト連邦の多連装ロケット・システム。BM-21として知られる。パイプ式のロケット弾発射機を40本束ねてトラックに搭載したもので、東側のみならずこの種の車両の基本となった。1960年代に登場したが、現在でも改良型を含め多数が世界中で使われている。






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2S1グヴォージカ
【グラード→グヴォージカ】

密閉式完全旋回砲塔に榴弾砲を備えた、ソビエト連邦初の近代型自走砲。
ロシア(旧ソビエト連邦)では自走砲には花の愛称を付けており、この2S1はグヴォージカ(カーネーション)と呼ばれる。主砲はD-30 122mm牽引砲の改良型。車体はMT-LB汎用装甲車のものをベースにしているが、サスペンションに車高調整機能が付いている。浮航能力を持つため装甲は薄い。1970年代に約1万輌が生産され、いまだに世界中で使用されている。






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2S3 アカーツィア
【グラード→グヴォージカ→アカーツィア】

ソ連軍の機甲師団の支援用に開発された自走榴弾砲である。
西側ではSO-152と呼ばれていた。主砲は高性能榴弾で約17.3kmの射程を持ち、装填補助装置により毎分3発の発射が可能である。また、緊急時用ではあるが、AP弾、HEAT弾を装填する事ができ、対戦車戦闘も行なえるようになっている。アカーツィアはアカシヤの意味。






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M-46
【グラード→M-46】

第二次世界大戦後に旧ソ連で開発された口径130mmのカノン砲である。砲身が52口径長と長く、当時の野戦砲としては驚異的な27.5kmの射程を持つ。ロシア軍では既に使用されてはいないが、輸出された国々では今も大量に使用されている。










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