中国海兵器 |

旅大 【ベースライセンス】
旅大(ルダ)は1971年から16隻が中国海軍に就役した駆逐艦である。兵装の違いなどで三つのタイプに分類される。登場当時既に時代遅れと評されていたが、古い艦も兵装を更新して現役に留まっている。

江衛 【旅大→江衛】
江衛(ジャンウェイ)は1990年代に中国海軍に就役した汎用性の高いフリゲートであるが、電子戦システムなどの能力は低く、他国の同級の艦に比べやや旧式である。兵装を改めた改良型と合わせ12隻が就役した。

旅滬 【旅大→江衛→旅滬】
旅滬(ルフ)は旧式な旅大級に代わる駆逐艦である。西側の技術を取り入れ、ガスタービンエンジンやクロタル対空ミサイル(のコピー)などを搭載している。6隻が計画されていたが、より安価な江衛級フリゲートの登場により1994年と96年に2隻が就役するに留まった。

広州 【旅大→江衛→旅滬→広州】
広州(グァンヂョウ)は中国海軍のミサイル駆逐艦である。ステルス性を考慮した船体を持ち、ロシア製の強力な防空ミサイルシステムを搭載する。2004年に2隻が就役したが、すぐに改良型の蘭州が登場している。

杭州 【旅大→江衛→旅滬→杭州】
杭州(ハンチョウ)はソブレメンヌイ級駆逐艦を中国が購入したものである。 近代化を進めていた中国海軍は当時まだ艦隊防空能力を持つ艦を保有しておらず、国産艦の開発には時間がかかるため、ロシアで建造が中断されていたソブレメンヌイ級2隻を完成させて購入することとした。これらは1999年と2001年に引き渡されたが、2001年には能力を強化した改良型2隻が発注され、新造された船が2005年と2006年に引き渡されている。

旅海 【旅大→江衛→旅滬→旅海】
旅海(ルーハイ)は旅滬に続く中国海軍の駆逐艦である。旅滬の改良型で、船体の設計は中国で始めて本格的にステルス性に配慮したものとなった。1999年に完成した一隻しか建造されなかったが、船体の設計はより新しい瀋陽級駆逐艦に引き継がれた。

漢 【旅大→江衛→旅滬→漢】
漢(ハン)は1974年から合計5隻が就役した、中国初の攻撃型原子力潜水艦である。他国の潜水艦と比較しても一応のカタログスペックを備えるが、静粛性が低く戦力としては疑問視されている。昨今日本の領海を侵犯した潜水艦がこの型とほぼ断定され話題になった。

元 【旅大→江衛→旅滬→漢→元】
元(ユアン)級は2004年に存在が確認された中国の新型潜水艦である。輸入したキロ級を参考として宋級を発展させたものと思われる。2006年に最初の艦が就役し、現在は3番艦が建造中である。

オーサ 【ベースライセンス】
オーサはソビエト連邦のミサイル艇で、世界で初めて対艦ミサイルによる戦果を上げたコマール級に続いて作られた。スティックス対艦ミサイル4発を搭載しており、艦隊を組んで行動し、旗艦などから誘導を受けて敵艦を一斉に攻撃する。ソビエト連邦のほか中国などでも大量に生産され、合計で400隻以上が完成したといわれる。

紅箭 【オーサ→紅箭】
紅箭(ホウチェン)は中国海軍のミサイル艇である。航洋性を重視した大型の艦で、この前に作られた紅星型に比べ長期の活動が可能になっている。1991年から7隻が就役した。

022型 【オーサ→紅箭→022型】
中国が2004年から配備を始めた最新型の高速戦闘艇である。 オーストラリアで開発されたウェーブピアサーと呼ばれる双胴船体を採用しているが、この船型の高速性や安定性といった利点は船体が大型の方が効果があるとも言われ、その効果には疑問をもたれている。武装はC801/802などの対艦ミサイルや個艦防御用の対空ミサイル、30mm機関砲などを装備している。すでに80隻以上が就役したと言われ、現在も建造が継続されているようだ。
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