ロシア海兵器 |

オーサ 【ベースライセンス】
オーサはソビエト連邦のミサイル艇で、世界で初めて対艦ミサイルによる戦果を上げたコマール級に続いて作られた。スティックス対艦ミサイル4発を搭載しており、艦隊を組んで行動し、旗艦などから誘導を受けて敵艦を一斉に攻撃する。ソビエト連邦のほか中国などでも大量に生産され、合計で400隻以上が完成したといわれる。

ロメオ 【オーサ→ロメオ】
ロメオはソ連海軍の潜水艦である。 UボートXXI型を元にしたウィスキー級潜水艦を発展させたもので、1950年代末に完成し大量生産が予定されていたが、原子力潜水艦の登場によりソ連での生産は20隻にとどまった。その後東側国家へ輸出が行なわれ、中国では84隻が建造された。旧式なため現在では中国海軍にもほとんど残っておらず、その他の国のものも活動は不活発である。

アクラ 【オーサ→ロメオ→アクラ】
アクラは1986年に登場したロシア(旧ソビエト連邦)の攻撃型原子力潜水艦である。 高価なチタン製の船体を用いたシエラ級が量産に適していないために、この設計を一部流用して鋼製の船体としたものである。改良を加えながらソビエト連邦崩壊後も建造を続け、2001年までに14隻が完成した。これらは現在もロシア海軍に在籍しているが、行動可能な艦は少ないと見られている。

キロ 【オーサ→ロメオ→アクラ→キロ】
キロはロシア(旧ソビエト連邦)海軍がロメオ級やフォックストロット級の後継として開発したディーゼル潜水艦である。一部の艦はセイル部分に浮上時の自衛用に対空ミサイルを装備している。1番艦は1982年に就役し、合計24隻がソ連海軍に就役したが、多数が後に輸出された。また輸出用の型は現在も建造され、中東諸国や中国などで使用されている。

ラーダ 【オーサ→ロメオ→アクラ→ラーダ】
ラーダはロシア海軍が装備する最新の通常動力型潜水艦である。 輸出用のアムール型潜水艦として開発されていたもので、複数の船体規模が提示されており、顧客の希望によりAIP機関の搭載も可能である。ロシア海軍では1隻が就役し、計4隻を配備する予定である。またインドネシアが2隻の購入を計画している。

タランタル 【オーサ→タランタル】
タランタルはロシア(旧ソビエト連邦)海軍のミサイルコルベットである。最初の艦は1979年に完成し、搭載する対艦ミサイルや電子装置の改良などを行いながら100隻以上が建造された。

クリヴァク 【ベースライセンス】
クリヴァクはソビエト連邦で多数が建造された対潜フリゲートである。 艦の前部に対潜ミサイルSS-N-14の4連装発射筒を備え、対空ミサイルなどを装備する。1番艦は1970年に就役した。ソ連海軍向けに改良型のⅡ型を含め32隻、国境警備用にⅢ型が7隻建造された。現在は退役した艦も多い。

ウダロイ 【クリヴァク→ウダロイ】
ウダロイはソブレメンヌイ級と同時期に建造されたロシア(旧ソビエト連邦)の対潜駆逐艦である。12隻が建造されたが、現在も現役なのは7隻程度と見られる。対潜ミサイルに代えSS-N-22対艦ミサイルを装備したⅡ型が多数建造される予定だったが、ソビエト連邦の崩壊に伴い1隻で建造を打ち切られた。

ソブレメンヌイ 【クリヴァク→ソブレメンヌイ】
ソブレメンヌイは1980年から17隻が就役したロシア(旧ソビエト連邦)海軍の駆逐艦である。艦橋の両脇に据えられた対艦ミサイルの発射塔が印象的である。艦隊防空艦として作られ、射程の長い9M38ミサイルを搭載している。

ネウストラシムイ 【クリヴァク→ソブレメンヌイ→ネウストラシムイ】
ネウストラシムイはロシア(旧ソビエト連邦)でクリヴァク級フリゲートの更新用に作られた船である。対潜任務を主目的とし、長射程の対潜ミサイルや魚雷などを装備する。建造中にソビエト連邦の崩壊で1隻が1993年に就役したに留まっていたが、運用の結果成功した艦と判断されたようで現在2番艦の建造を再開している。
スラヴァ 【クリヴァク→ソブレメンヌイ→ネウストラシムイ→スラヴァ】

甲板上にずらりと並んだ大型のバザルト対艦ミサイル発射筒が印象的な、旧ソビエト連邦のミサイル巡洋艦である。1982年から3隻が完成し、ソ連崩壊後はロシア海軍に移管された。また未完成の1隻はウクライナ海軍向けに建造が続いている。
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